2007年4月3日火曜日

柚子。

■先日紹介した「EM・ONE」ですが。
料金は5980円の月額定額制です。そして、従来の携帯電話より約10倍の通信速度を誇るのだとか。

10倍と言われると凄い気がします。つまり、今使っている携帯電話より10倍速いということか?
でも、扱うデータによってかなり変わってくると思います。
だって、携帯電話でエクセルのデータを送らないですよね。

そういう意味ではなくて、インターネットを使うときの速度のことを言っているのか?

Yomiuri On Lineによると、【データ通信は「エム・ワン」と、パソコンに差し込むカード型通信機器の2機種が対応する。エム・ワンの初期費用は9万5000円。2年契約なら3万9800円に割り引かれるが、途中解約は解約料が発生する。カード型通信機器の初期費用は2万8980円。】
なのだそう。

二年契約はちょっと・・・という気がします。
だって、この商品はまだ始まったばかり。つまり、すぐに後発が出てくる可能性大。
となると、二年間EM・ONEを使い続けるかは疑問符。
一年だとしても、初期費用九万五千円はちょっと高い気がしますが。
でも、「こんなのが欲しかったんだよー」と言う方は少なからずいると思うので、恐らく売れるはず。


■今日、テレビでこんな商品のCMを見ました。

花王リーゼ 新製品情報
まとめ髪用柚子水

これ、かなりいいポイントを突いてると思うのですが。皆さん、どう思います?
綿密なマーケティングを感じます。

まず、「まとめ髪用」と言っていること。
今まで、まとめ髪を専門に扱う商品は無かったように思うのですが。
私は男なので、女性の商品はそこまで詳しくないですが、たぶん”専用”はないと思います。
あったらすいません。

もう一つ、「柚子」と言っていること。
なぜ”柚子”なのか?
まとめ髪といえば、やっぱり日本的な美をいうイメージがあると思います。多くの人は。
なので、日本っぽい柚子にしたんだなーと。
別にアロエでもサボテンエキスでも良かったはずですが、あえて柚子。

今までの商品とは違い、かなり専門性を売りにしている商品ですね。


■しかし、「資生堂:Tsubaki」のように、バカ売れすることはないはずです。
Tsubakiは、発売一ヵ月半で四十億円の売り上げだったそうですが。
理由は、Tsubakiはシャンプー&リンス。
ユーザーは多岐に渡ります。
日本人の多くは、ほぼ毎日髪を洗いますし、女性ならばなおさら。
さらに、Tsubakiは別に男が使ってもいいわけで。外国人でも全く問題なし。
というわけで、全人類がターゲットになりうる。
マーケティング的に、日本の女性を打ち出してはいますけど。

しかしながら、「まとめ髪用 柚子水」は、恐らく日本人女性のなかで、普段からまとめ髪をしている人が対象。外国人にもまとめ髪の人はいますが、やっぱりあまり使わないんじゃないかな?

舞妓さんとか外国の人は興味があるようだし、一概には言えませんけど。使う可能性もあります。

日本的な”柚子”を打ち出していることで、明らかに日本人女性がターゲットですね。


■とにもかくにも、バカ売れする可能性はあまり見込めない。はじめからターゲットを絞っていることを見ると、販売者である花王もそんなことは考えていない。

では、何が狙いか?

それは、「定番商品」ではなかろうか?というのが私の考え。

熱を下げるといえば「バファリン」。
髪を固めるといえば「ケープ」。
喉の痛みといえば「龍角散」(私の場合)。

といった具合に、まとめ髪といえば「柚子水」。

幅広いターゲットに焦点を合わせたメガヒットを狙うのではなく、息の長い商品を目論んでいるのではないでしょうか。

とはいえ、この「まとめ髪用 柚子水」が定番になるかどうかはやや疑問。
今までの商品の流れから、変化が少ないような印象を受けます。ので、差別化という観点からすると、七十点でギリ合格点くらいかな?
ただ、この商品のDNAを引き継いだ商品が定番になる可能性は大いにあります。


■従来にあった商品と同じようなものでも、差別化のやり方で大きく結果はことなる。

有名なものでは、「サントリー:DAKARA」。

DAKARAが出る前のスポーツ飲料といえば「ポカリスエット(以下、ポカリ)」とか、「アクエリアス(以下、アクエリ)」。
ブランドイメージを確立し、かなりの強敵です。


■ポカリやアクエリは、「失ったものを補う」イメージが強い。
CMでも、有名なスポーツ選手が、たとえば中村俊輔がサッカーをした後に、ゴキュゴキュと飲んでいる。そんなイメージですね。

そこに、同じような路線で勝負を挑んでも、勝率は未知数。かなり危険な賭け。
というわけで、DAKARAは別路線で勝負しました。

つまり、「余分なものを出す」イメージ。

「余分なものが出ているよ」と小便小僧がCMで言っていましたね。


■内容的には同じようなものでも、ちょっとした差別化で結果が大きく異なる。
スモールビジネスでは、この”差別化”は非常に大きなテーマ。

考え方次第では、本当にメガヒットもありえる。それほど大切な思考回路です。


■今日はこのへんで。
私にとってCMは、このような視点を授けてくれる、重要な勉強の場です。

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