2007年7月12日木曜日

イチロー

■最近は、あまり野球を見なくなった私ですが。
実は、小学生の頃リトルリーグに入っていたことがありまして。見なくなったとはいえ、野球は好きです。

昨日、イチローが日本人初のオールスターMVPを取りましたね。
いや、さすが!”初”といえば、オールスターで始めてのランニングホームランらしいです。
特にプロの世界では、なかなかランニングホームランは出ませんから。それをあんな大舞台でやってしまうとは。やはりさすがです。

イチローは、野球に関してとても細かいところまで日ごろから練習しているとのこと。
ベースランニングもその1つ。野球選手とはいえ、ベースランニングに重きを置いている人はあまりいないんじゃないかな?もちろん、練習してはいるんですが、そこまでこだわっている人は少ないと思う。

今日、朝のニュースでやっていたのですが、イチローはベースを一週するのに、本気を出せば約13秒なんだそうです。
ちなみに、今調べたところ、野球の塁間は約27.4m。
仮に27mだとして、それが4つだから108m。

108mを13秒で走るだけでも、まあまあ速いほう。ダイヤモンドは知ってのとおり、ダイヤモンドの形、まあ四角形と言っていいと思います。
素早く曲がるためには、やっぱり全力疾走は出来ない。しかも、少し膨らんで走るので、実際には108よりも長くなるはず。それで108mを13秒で走ってしまうとは。
もし100mを走ったら何秒くらいで走るんだろう?
恐らく10秒台は出ると思いますが。


■イチローがまだ日本にいた頃。
とある試合でイチローに打順が回ってきました。で、その打席でイチローは詰まった当たりだったんですけど、ヒットで出塁したんですね。
そうすると解説者は、「今のは詰まっていましたけど、ラッキーでしたね。」みたいなことを言っていたんです。

しかし、試合後のインタビューでイチローは、「あれはわざと詰まらせてヒットにしたんです」と語りました。
普通の人は、ヒットと言えばバットの芯で捉えたもので、詰まった当たりでヒットになれば、それは幸運だと思うのが普通です。
でも、イチローはそんな常識に惑わされず、わざと詰まらせてヒットにする。
まあ、野球の解説者は野球に関して普通の人だとは思いませんけど。

この辺、やっぱりイチローならではの視点があるんだなぁ、と思いました。


■もう引退しましたが、元メジャーリーガーの長谷川 滋利さんが言うには、「イチローは子供のように野球が大好き」なんだとか。
引退を決断したときも、自分はイチローのように野球大好きにはなれない、と思ったことが原因のひとつとか。
やっぱり、上手くなるには大前提として好きになることが必要なんでしょうね。

今やっている仕事が心の底から大好きな人って、どのくらいいるんでしょう。
私は子供の頃から、仕事とは「やらなければならない事」として教えられてきました。
基本的に、大人はそういう考え方をしていると思います。
でも、子供は野球が好きだから野球をするし、サッカーが好きだからサッカーをする。
それが、中学・高校と進むにつれて、色々周りからの意見や世間なんてのを知るたびに、「仕事は好きじゃなくても、やらなければならない」っていう考え方に染まっていくような気がします。

最近は、定年後や老後に田舎で農業をしたり、友人達とバンドを組んだりしている人が多くなっているそうな。やっぱりそれは、子供の頃あきらめたことをやっているんだと思う。あきらめたことじゃなくても、昔の心に通ずる何かをやっているはず。
これは悪いことではないけど、なんとなく悲しい気がする。やっぱり、定年後にこういうことをする人でも、自分の子供には「野球で一生飯が食えるか!」みたいなことを言ってきた人が多いと思う。
でも、子供の「何かが好きだ」という思いを封じ込めて現実だけを見せる育て方をしても、結局自分と同じように定年後にしか楽しみを味わえない人生が待ってるんじゃないかな?


■ちょっと前にドコモのCMのことを書きましたけど。
2in1のCMで、「二兎を追うものだけが、二兎を得る」っていう言葉が出てきます。
この言葉、私は結構好きですね。DoCoMo2.0は今のところダメだけど。
よく人生や受験をマラソンに例えたりしますけど。でも人生も受験もマラソンじゃないし、目標はウサギじゃない。
確かに、二兎を追ったがために、一兎も得られない場合もあるんだけど、それは二兎を追ったことが原因ではないような気がする。
時間をうまく使ったり、自分をコントロールしたり、周りの協力があったり。そんなことを上手くやれば、結構二兎を得ることはできたりする。

私には子供はいないんだけど、でももし子供ができたら「二兎でも三兎でも捕まえな!」の精神を教えたいなぁ、と。
とまあ、私もまだまだ修行中の身なのに、偉そうなことを言ってしまった私でした。


■今日はこのへんで。
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